「ゼクシィ結婚トレンド調査2019 首都圏」によると、87.4%の方が、初期の見積もりから最終の見積りが上がったとご回答されています。
上がった金額は平均112.7万円ということでした。半数以上の58.6%の方はお見積り額が100万円以上あがったそうです。
では、なぜお見積り額が100万円以上も上がるのでしょうか?今回は、その理由をチェックしていきます。
- この記事で分かること
- 結婚式費用が見積もりよりも高くなる理由は?
- 費用を抑えるコツは?
- 式場との値段交渉のタイミングは?
結婚式費用が見積もりよりも高くなる理由は?
最初は漠然としていたふたりのイメージが具体化して、ゲストの人数やお料理のランク、追加のアイテムなどを足した結果、見積もり額がアップすることになる事が多いようです。
金額アップの主な原因は「ゲストの人数アップ」「ランクアップ」「アイテム追加」「項目のモレ」の4つあります。
1.料理、衣装、装花のランクがアップ
料理、衣装、装花など、ランクのあるアイテムについては、初回お見積り時に最低ランクか、平均的なランクが選択されていることがほとんどです。料理や装花については、ゲストの数に比例して追加料金として発生しますので、初回は少しランクが高めのお見積りにしておくと良いかもしれません。
ちなみに、見積りよりも金額が上がった理由として、最も多かったのが、“料理をランクアップしたから”が70.2%です。次いで、“衣装をランクアップしたから”が62.5%でした。(ゼクシィ結婚トレンド調査2019 首都圏より。複数回答)
2.アイテムを追加した
初回時は“要らないかな“と思ってお見積りから除いて、後から追加するパターンです。写真・ビデオを追加したことや、ドリンク、引き出物を追加などでも金額が上がりますので、”どっちでも良いかな”と思われる項目はとりあえず、入れておいた方が良さそうです。
3.ゲストの人数が増える
ゲストお一人につき、お料理、ドリンク、引き出物、ペーパーアイテムなどで2万円程度はアップします。ゲストが多くなり、テーブル追加となると、テーブル、装花も追加されます。
4.見積りの項目に漏れがあった場合
披露宴前のヘアチェンジが有料、ドレスやカメラマン、ヘアメイクの方の持ち込み料が必要になった、親族控室代なども発生しますので、お見積書は面倒でも端から端までチェックされた方が良いかもしれません。
では、具体的にどの項目にどれだけの金額が掛かっているのか、節約できる個所はどこか、チェックしていきたいと思います。
費用を抑えるコツは?
お見積もり内容で確認すべきは、サービス内容の範囲と漏れている項目が無いかです。上記で書いたポイントを参考にブライダルフェアでは根気強く詳細について確認されると良いかと思います。
また、それ以外にも結婚式費用を下げるためのコツがありますので、一つずつチェックしてきたいと思います。
- どこにこだわるのかを決めておく
- あらかじめ費用の上限を決めておく
- 時期・お日柄を変更する
- 他式場の見積りを持って交渉する
- 式場紹介サイトを利用する
- クレジットカード決済可能かどうか確認する
- 持ち込みできるものを工夫する
1.どこにこだわるのか、を決めておく
ゲストの皆さんに楽しんでもらいたい、にぎやかな雰囲気にしたい、落ち着いた雰囲気が良い、等のコンセプトがあるかと思います。そのコンセプトを形にするのが、ドレス、会場の雰囲気、料理、装花など、です。その中でも特にドレスにはこだわりたい、会場は絶対ここが良い、料理のランクは下げたくない、装花はボリューム感を出したい、等のご希望があると思います。どれも譲れないモノだと思いますが、特に譲れない項目をお二人で相談して1つか2つに絞っておくことで、他の項目を削りやすくなり、予算のメリハリが付くのでおススメです。
2.あらかじめ費用の上限を決めておく
挙式・披露宴の総額は平均377.9万円なので、その額から20万円前後になるように調整されると良いかもしれません。(ゼクシィ結婚トレンド調査2019 首都圏より)
その額の中で収まるように、ドレスや会場、料理、引き出物、ペーパーアイテム等を決めていくとスムーズです。
3.時期・お日柄を変更する
挙式・披露宴の時期やお日柄にこだわりがないのでしたら、日程を変更することも一つの手段です。その場合、ご両親世代が気にされるかもしれませんので、ご両家の関係を良好にされる上でも念のため、決定前にご報告される事が良いかもしれません。
人気の時期は4月・5月・10月・11月など、比較的気候に恵まれている時期の大安や友引です。ですので、これらの時期を避けることで、会場によっては特別価格などが用意されている場合があります。
4.他式場の見積りを持って交渉する
式場を決めるにあたって、各式場が実施しているブライダルフェアにご参加される方も多いかと思います。“ゼクシィ結婚トレンド調査2019 首都圏“によると、平均2.8カ所ご訪問されるそうです。
ご訪問された際にお見積りを作成されると、各アイテムの金額を比較できますので、プランナーさんとご相談されるときの交渉手段の一つに使われると良いかもしれません。
お見積りを比較する際は、時期・ゲスト人数、料理のランクなど同じ条件で見積書を作成してください。そうしないと、正確に比較できなくなってしまいますので、お気を付けください。
5.クレジットカード決済可能かどうか確認する
お得にするための方法ですが、式場に結婚式の費用をクレジットカード決済可能か、ご確認頂くと良いです。カード会社によっては、ポイントが付与されます。また、カードは限度額がありますが、カード会社に電話するだけで一時的に限度額を上げてもらえます。結婚式の費用となると、数百万円単位になりますので0.5%~1%のポイント付与であったとしても、お得です。
6.持ち込みできるものを工夫する
最後は、なるべく自分たちで準備するなどして、結婚式場への持ち込みを行うことです。ただし、会場によっては持ち込み不可であったり、持ち込み料がかかったりする場合も多いので、前もって確認が必要です。
以下に自分たちで持ち込みできる可能性があるものの例を挙げます。
- 招待状や席次表などのペーパーアイテムを自分たちで作成、または用意して持ち込む
- ウエディングドレスを別の業者から購入またはレンタルして持ち込む
- 引出物の引き菓子を専門店から購入して持ち込む
- ワインや日本酒などのドリンク類を専門店から購入して持ち込む
- 知り合いの司会者さんやプロカメラマンに当日の撮影をお願いする
式場との値段交渉のタイミングは?必ずご成約(契約)前にしましょう。
ブライダルフェアや会場の下見にお伺いされた時などで、ざっくりとした内容でもらうのが一般的です。しかし、初めの時点で上記にお伝えした内容を盛り込んでおくと、初回と最終のお見積り額に差が少なくて済むので良いです。お見積書は納得するまで何度でも出してもらいましょう。
お見積書を作成してもらうポイント1
値段交渉はご成約前に実施しましょう。値段交渉とは、例えば“お日柄によって費用がどれくらい変わるのか”、“外部からの持ち込み料の値引き額”、など。特に持ち込み料については、実体のないモノなので、値引きしてもらいやすいです。
また、上記にも記載しましたが、他会場のお見積書を元に具体的な金額を提示して差額分を値引きして頂いたり、ご成約を渋っている理由が価格である旨をお伝えするとスムーズに交渉して頂きやすいです。
お見積書を作成してもらうポイント2
お見積りは直接会場にお伺いする必要はありません。一度お見積りを頂いた会場では、メールアドレス等をお伝えされているかと思いますので、お電話でご変更内容をお伝えし、メールでお見積書をお送り頂くと効率が良いです。
お見積書の見方
お見積書の内訳は、「ゲスト人数で変わるお金」、「ランクで変わるお金」、「アイテム追加でかかるお金」の3つに分けると分かりやすいです。予算配分のバランスも見えてくるので、予算オーバーの原因も突き止められるので、無駄がありません。下記を参考に、予算内でめいっぱい希望をかなえる見積りを目指してみてください。
下記は、シチュエーション毎にコストアップに繋がるアイテムリストです。ぜひチェックリスト代わりにご覧ください。
ゲストの増減で変わるアイテム
<料理・飲物>
料理、飲物、ウエルカムドリンク、お子様料理、生ケーキ
<会場関係>
席料
<装花関係>
ゲストテーブル装花、チェアカバー、テーブルクロス
<引出物・引菓子関係>
引出物、引菓子、プチギフト、ペーパーバッグ
<ペーパーアイテム>
招待状、席次表、メニュー表、席札
料理・飲物、引出物、ペーパーアイテムのほか、席料、チェアカバー代など意外なものもあります。
ランクアップが発生しがちなアイテム
<料理・飲物>
料理、飲物、お子様料理
<装花関係>
ブーケトス、メインテーブル装花、ゲストテーブル装花、ケーキ装花、キャンドル装花
<衣裳・着付け関係>
ブーケ&ブートニア、花嫁衣裳プラン、花婿衣裳プラン
<引出物・引菓子関係>
引出物
<演出関係>
親への花束贈呈
アイテム追加が発生しがちなアイテム
<衣裳・着付け関係>
花嫁衣裳プラン、花婿衣裳プラン、美容着付け
<演出関係>
プロジェクター使用料、プロフィールビデオ、メインキャンドル
<記録モノ関係>
集合写真、記念写真、スナップ写真、ビデオ撮影
外部のショップで一部のアイテムを手配する場合は、各ショップで発生したお見積りも併せて予算管理が必要になるのでお気をつけください。
お見積もりに入らない項目って何?
結婚式に掛かる費用は、式場でのお見積書の額が大半を占めます。しかし、それ以外にも必要な費用が発生します。具体的な項目は下記になりますので、これらを踏まえたうえで総額を計算されると抜け漏れが無いかと思います。
お見積書に入らない項目
- 結婚指輪
- リングピロー
- 両家の親への贈呈品
- 前撮り代
- ブライダルエステやネイルなどの美容代
- スピーチや受付をしてくれるゲストへのお礼
- 遠方からのゲストの交通費、宿泊費
- 当日の会場までのタクシー代
- この記事のまとめ
- 結婚式費用が見積もりより高くなる理由は、各アイテムのランクアップ、アイテム追加、ゲスト増加、項目モレが原因。
- 費用を抑えるコツは、こだわるポイントを絞っておく、結婚式にかける費用を決めておくことが大事。
- 式場との値段交渉のタイミングは、ご成約前にすること。